七夕のお話(前編)
yumemonogatariの話とは関係ないです( ^ω^ )
短編のお話です(*^_^*)
では、どうぞ〜( ̄▽ ̄)
七夕、、、
それは、年に一度
離れた恋人と会える日、、、
この時は、まさか自分も七夕物語のようになると思っていなかった、、、
『あんり、、ごめん実は、、明日から、、、アメリカに行くことになったんだ、、』とサトシ
そこから遠距離恋愛が始まった、、、
遠距離恋愛になってからもう5年が経つ
はじめのほうは
どうにか日にちを合わせて会いに行っていたけど、、、
仕事の関係でその時間もなかなか取れなくなった2人
次第にはだんだん距離ができてきた、、、
『は〜。サトシに今年は会えないのかなぁ、、』と寂しそうに呟くあんり
『あんり??、、いつもはそんなこと言わないのにどうしたの??』と親友のかりんが応える
『あっ、、ごめん。独り言、、、』と微笑んでかりんに話すあんり
『そうだ!仕事終わったら買い物に行こう』と元気付けようとするかりん
『そうだね。あと1時間で上がれるし。頑張るぞ〜』と気合いを入れる
仕事が終わり
ショッピングモールへ行く2人
今日は七夕ということもあり
ショッピングモールは七夕飾りでたくさん装飾してある
『凄く綺麗、、、今年も七夕の日がやってきたね』と飾りを見て微笑むあんり
あんりの寂しそうな姿に
『あんり、、、』と心配するかりん
『いや、、、何にもだよ』とニコニコ笑顔で微笑むあんり
その時
お店の人に声を掛けられる2人
『あの〜。今七夕のイベントで短冊をみんなに書いてもらってるんです。よかったら。どうぞ』と店員さんに短冊を渡される2人
2人で顔を見合わせ頷き
短冊を書くことに、、、
願い事を書き
笹に短冊を飾りに行くあんり
少し寂しげに
笹を見つめながら
そっと短冊をつける
そして、手を合わせてお願いをする、、、
かりんはあんりとは違い楽しそうに
願い事を飾っている
『あんり、、、。あんなに必死になって、何をお願い事したの??』とかりん
『な、い、しょ』と口に指を立てて笑って応えるあんり
『いいじゃん、、教えてくれても。』とふてくされるかりん
『よしっ。今日はボーナスも入ったし。いっぱいお金使うぞ〜。』と張り切りながら応えるあんり
『私もたくさん買うぞ〜』と気合いを入れるかりん
2人で買い物を楽しむ
時間はあっという間に過ぎて行く、、、
時計を見て
『やだ、もうこんな時間!!早く帰らないと大河に怒られる』と慌てるかりん
『あっ、ごめんね。私が付き合わせたからだよね。私はまだ、、買いたいものがあるから、急いで帰っていいよ。』と謝るあんり
『いいの。いいの。私が誘ったんだから。ごめんね。また、明日ね〜』と急いで帰るかりん
あんりはずっとかりんが見えなくなるまで手を振っている
かりんの姿が見えなくなり
ふ〜とため息をつくあんり
そして、
笹飾りをまた眺める
『今日はとっても大事な日だったのに、、、』と泣きそうになるあんり
その時、、
『あんり、、、。』とどっかから男の人の声が聞こえてくる
『えっ?!』と急いで振り返るが誰もいない、、、
『そうだよね〜。約束だって去年したことだから』とため息をつく
すると
店員さんが近づいてきて
『あの、、あんりさん?』と話す
『はい?私が、、あんりですけど、、、』と泣きそうになりながら話をする
すると
『よかった、、さっきも声を掛けたんだけど、、反応がなかったから、てっきり違う人かと思いました』と笑って話す店員さん
さっき名前を呼んでくれたのは店員さんだと
この時知る
それを聞き肩から力が抜けるあんり、、、
『ごめんなさい。私がぼ〜っとしてたから』と微笑むあんり
『これを頼まれて』とニコッと笑い手紙を渡す店員さん
『あのこれって??』と聞こうとした時にはもう店員さんはいなかった
『あれ??さっきまでそこにいたのに、、、』と手紙を見つめ
手紙の中を確認する
すると
頭の中に何かの記憶が入ってくる、、、
えっ、、
何今の、、、
不思議な感覚に陥るあんり
そして、急に頭が痛くなる、、、
そのままあんりは倒れてしまう
『あんり、、あんり、、、、』とかすかに聞こえてくる声
その声は聞きなれた声
癒されて
自然とホッとするあんり
気付いた時には自分のベッドで寝ていた、、、
『あれっ??私、、、』と不思議になる
『夢?だったのかなぁ??よっぽど私疲れてたんだね。、、あっ、いけないお風呂はいらなきゃ』とベッドから起き上がる
すると、
どこからか手紙が落ちる
『あっ、、これ、、、』と手紙を拾い上げ見つめる
すると涙がとまらなくなっていた、、、
手紙をもって下を向いて泣いていると
後ろからそっと抱きしめられる、、、
びっくりするあんり
『ごめん。遅くなっちゃって、、、』と耳元で囁く声、、、
あんりが1番聞きたかった声が聞こえてくる
余計に涙がとまらなくなるあんり
『そんなに泣かないでよ、、、せっかく驚かそうと思ってたのに、、いきなり僕の前で倒れるんだから、、、』と心配するサトシ
『えっ?!私、、倒れたの??』とびっくりしてサトシに聞き返す
『うん。いきなりだよ』と顔を見つめるサトシ
『私手紙を読んだの、、そしたら、サトシとの楽しい思い出がたくさん頭に入ってきて、、、気付いたらここにいたの』とまだびっくりしているあんり
『去年約束したこと覚えてる??』と聞くサトシ
『う、、、ん。』と頷くあんり
『あんり場所間違えたでしょ?僕ずっと待ってたんだよ』と応える
『えっ?!』
『去年の約束、、本当に覚えてないの??』と聞くサトシ
すると手に持った手紙が光
サトシとあんりをそのまま包み込む、、、
『あっ、、、』と2人揃って何かに吸い込まれる感覚に陥る