七夕のお話(後編)
2人は離れないようにギュッと手を繋ぐ、、、
訪れた場所は去年の七夕
嬉しそうにご飯を食べて話をしている
あんりとサトシが見える
『これって1年前の、、、』とあんりがサトシを見つめる
『本当だ、、、』とサトシ
『ねぇ〜。サトシ来年も七夕は会えるよね??』と嬉しそうに話をするあんり
『来年か〜。そうだね。来年は絶対七夕に会おうね』と微笑むサトシ
『よしっ、じゃあ、来年の七夕は、、
いつもの待ち合わせ場所に18時に集合ね』と微笑んで応えるサトシ
するとまた空間が歪み
自分たちの世界に戻ってくる
あんりはサトシを見つめ
『あっ、、、本当だ。私、、、約束忘れてたんだね』とテヘッと笑うあんり
『本当だよ。大事な話をするつもりだったから、、、ずっと待ってたのに』と拗ねるサトシ
『あっ、、、ごめん。私はてっきりサトシが忘れてたのかと思って、、、』と笑う
『僕は、てっきり、、もう振られたかと思ったよ。でも、、、』と不思議な顔をするサトシ
『女の子からこれをもらったんだ、、、』と持っていたものを見せる
それを見て
凄くびっくりするあんり
それは
なんと
自分がさっき書いた短冊、、、
『えっ?!これ、、、さっき私がショッピングモールで書いた短冊だよ』と目を丸くするあんり
『5年も待たせて、、、最近連絡もあんまりとってなかったから、、フラれたかと思ってたけど、、、この短冊を見て』とあんりを見つめる
そして、あんりの手を握り
『ごめん。、、、待たせて。
あんり結婚しよう、、、』と真剣に話すサトシ
その言葉を聞いて
驚き涙がとまらなくなるあんり
『あんり、、??こんなに待たせたから、、やっぱりダメかなぁ??』と真剣に聞くサトシ
『ダメなわけないよ。ずっと、、、不安だったんだから、、気持ちが離れていった気がして、、、会いたくても会えないし、、、』と泣きじゃくるあんり
『ごめん、、、、僕はあんりの事しか今も昔も見えていないよ、、、だから、僕と一緒になってください』と微笑み頼むサトシ
サトシに手を伸ばし抱きつくあんり
『あんり?』とびっくりするサトシ
『うん。お願いします。一緒にいさせてください。』と泣きながら頷き応える
サトシは、あんりをギュッと離れないように抱きしめる
そして、耳元で
『愛してるよ、、。あんり』と囁く
『ありがとう、、私も大好きだよ』とサトシを見つめる
サトシもあんりを真剣に見つめ
2人とも目を瞑り
そっとキスをする、、、、
その後
2人で顔を見合わせ微笑む
『あっ!そうだ。あんり、実は、、あんまり連絡が取れなくなったのは、、、日本に戻ってこれるようになったからなんだ』と微笑んで応えるサトシ
『えっ?!なら、すぐ教えてくれればよかったのに、、、』と拗ねるあんり
『あんりにびっくりさせたくて、、、喜ぶと思ってたから』と微笑むサトシ
『もう、、私だけハラハラしてたなんて、、、』とほっぺを膨らまして怒るあんり
サトシはそんなあんりを見て
クスッと笑い
『ごめんごめん。あんりならわかってくれると思ってたから』と微笑む
『そんなに、、、私は待っていられませんよ』と拗ねて応える
『大好きだから、許してあんり』と微笑むサトシ
『あっ、、そんな風に言われたら怒れないでしょ』と偉そうに話すあんり
『ありがとう。本当に毎回優しいよね』とニコニコで応えるサトシ
は〜っとため息をつくあんり
『ごめんごめん。、、、あんり、、でも、不思議なことがあったんだ、、、日本に帰ってこれるようになったのもいきなりなんだ』と不思議な顔をする
『いつ決まったの??』
『今年に入ってすぐ、、、今までそんな話一切も出てこなかったから』
『そうなんだね。、、、あっ!もしかして、、』とあんり
『どうしたの??』
『私が去年書いた七夕の願い事が叶ったのかも、、、』と微笑むあんり
『何書いたの?』とあんりの顔を覗き込むサトシ
『知りたいの?、、う〜ん、、、それは内緒。恥ずかしいから』と微笑むあんり
『今更だよ。、、でも、今年の願い事も』とあんりの短冊をまじまじと見るサトシ
『サトシ!!その短冊返して、、、私はお願い事しただけだもん』と取り返そうとするあんり
『だめだよ、、、。これは僕が記念にとっておくね。、、、この願い事がきっとあんりと合わせてくれたから』と微笑むサトシ
『えっ!やだ、、恥ずかしいから返して!!』と顔を赤くして怒る
『やだ、、、あっ、あんり代わりにこれあげるよ』と微笑み手を取るサトシ
『うん?!何?』とサトシの顔を見る
『ごめん、、目を瞑って、、あんり、、3秒たったら目を開けて』と恥ずかしそうに応える
言われた通りに目を瞑る
そして、
3秒数えて目を開けて見ると、、、
左手の薬指に
星型のダイヤがついた指輪がついていた、、、
『もう、、サトシは、、、』と指輪を見つめるあんり
『これからはずっと一緒にいようね、、、あんり』と微笑むサトシ
あんりはサトシをじっと見つめ
『うんっ!ずっと一緒にいようね、、、』と満面な笑みで応える
そして、
星を2人で見上げる、、、
(お、し、ま、い❤︎)