yumemonogatari

いろんな恋愛のお話です☆短編から長編まであります^ - ^

youth すれ違い.38

曲の聞こえてくる方を

ゆっくりと歩いて行く準

 

引き込まれるように

 

ずっと音の聞こえてくる方を歩く、、、

 

 

気がつくと、、、

 

 

準は音楽室の前に立っていた、、、

 

 

『ここ、、、確か、、ひろみが、、』とふと考える準

 

でも、

着いた時には曲が止まっていた、、、

 

 

音楽室の中を確かめるように眺める準

 

すると

 

ひろみが結に抱きしめられていた、、、

 

その姿を見て

慌てて音楽室の扉を開ける

 

『えっ、、?』と結とひろみが2人で扉の方を見ると

 

準が怖い顔をして立っていた、、、

 

そして、

 

2人に近づき

 

いきなり

ひろみの腕を掴み

 

音楽室から連れ出す準、、、

 

『じゅん、、、。ねぇ、、待って、、』と声を掛けるひろみ

 

けど、

 

そのままスタスタと歩く準

 

途中でひろみが手首が痛くなり

『痛っ』と言うと

 

準は、やっとひろみの顔を見て

 

『ひろみ、、ごめん。』と抱き締める

 

『ううん。、、私は大丈夫だから。』と微笑んで応えるひろみ

 

『ひろみなんで、、結と?』とひろみを見つめる準

 

『いや、、あれは、、違うの』と必死に応えるひろみ

 

そんな必死なひろみを見て

クスッと笑い

『そうだよね。、、ひろみに限ってそれはないかぁ〜、、、』と微笑む準

 

じっとひろみを見つめて

『ひろみ、、、大好きだよ』ともう一度抱き締める準

 

そして、

また2人で帰り道を歩き出す

 

『じゅ、、ん?大丈夫なの、、?』と心配そうに顔を覗くひろみ

 

『うん。ごめん気になったよね。、、、今後の話をちゃんとマネージャーに話そうと思って、、それで時間を取ってもらったんだ』と微笑む準

 

『そうだったんだね、、、。どうだったの、、?』と不安そうに聞くひろみ

 

『えっ??どうって?特に何にもだよ』と笑う準

 

『でも、私邪魔なんじゃ、、、』と言いかけ慌てて口を抑える

 

『違うよ!その反対、、、僕に取って大切な人だからひろみとの関係をちゃんとしたいって伝えてきたんだよ』と微笑んで応える準

 

『じゃあ、、?私、別れなくていいの??』と真剣に準に聞いて見るひろみ

 

『もちろん。むしろ別れたら、、、ライブやれなくなる、、』と苦笑いする準

 

『じゃあ、やっぱり本当だったんだね、、、』とホッとして準を見つめるひろみ

 

『えっ??』と聞き返す準

 

『ううん。なんでもないの』と微笑むひろみ

 


実は、、、

 

結とひろみ、、、

 

ピアノに座って話をするひろみ

 

『準にとめられてたんだけど、、、』と言いにくそうに話す結

 

『えっ?!何をですか??』とびっくりするひろみ

 

『ひろみちゃんと離れたくないから、、仕事を考えてるって言われたことがあったんだ、、、』と真剣に話す結

 

『えっ??それって、、、でも、その時は、、思いつきで、準はそんな風に言ったんだと思います』と寂しそうに応えるひろみ

 

『違うよ、、、。準はひろみちゃんに本気だよ、、、。』と真剣に話す結

 

『えっ??でも、、今回のことだって』と泣きそうに応えるひろみ

 

『ひろみちゃんを凄く愛してるから、、どうしたらいいかわからず悩んでるって相談されたんだ』とひろみの目を真剣に見て話す結

 

『準が、、そんなこと言ったの、、?』と結を見つめるひろみ

 

『あぁ、、、だから、そんなに不安にならなくていいよ』と微笑む結

 

『そうだったんだね、、、。なんか凄く嬉しい。本当にありがとう。結くん。』とピアノの椅子から立ちあがり

 

深く頭を下げ


泣きながらお礼を言うひろみ

 

すると泣きすぎたからか

 

頭を上げるとふらっとして、、、

 

倒れそうになるひろみ

 

すかさず

結がひろみを抱き締める

『ひろみちゃん?大丈夫??』と顔を覗き込みひろみを見つめる結

 

 

その時に、、

 

準が音楽室に入ってくる、、、

 

 

…………

 

 

『なんだよ。ひろみ、、』と拗ねる準

 

『準、、、私準のこと好きになって本当に良かったよ。』と満面な笑みで応えるひろみ

 


『本当に、、?そう思ってるの??』と疑う準

 

『うん。本当に大好き』と腕を組みニコニコでひっつきながら応えるひろみ

 

は〜っとため息をつき

『本当、、ひろみは可愛すぎる。だから、離れられないんだよ、、、』とひろみのほっぺをギュッとひっぱる準

 

『私何もしてないよ、、準、、』とじっと見つめるひろみ

 

その眼差しを見て


『あっ、、、ごめん。』とほっぺを掴んでいた手を離し目をそらす準

 

『準、、、?』と準を見つめるひろみ

 

『ほらっ、家に着いたよ』と微笑む準

 


『準、、?あの、、、』と困るひろみ

 

『ひろみ、、、あっ、今日は帰るよね、、、ごめん。』と謝る準

 

そして、

自分の家に歩き出す準

 

『準、お願い、、違うの!!私はずっと一緒にいたいの』と泣きながら話すひろみ

 

その言葉にびっくりして振り返る準

 

『私、、、わたしね、、、

 

 

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