クリスマスは彼と・・・5
『うん?もしかして・・やっと思い出した??』と子犬のように嬉しそうに微笑む蓮
『ご・・ごめんね。今思い出したの・・・・。』と真剣に謝る優奈
『いいよ。昨日のこと全部なかったんじゃ。悲しいからね。それに優奈・・僕がはじめてなんだね』と微笑む蓮
その言葉にまた固まる優奈
『あっ・・えっと、実は・・・そうなの』と声を小さくして頷く優奈
『まさかとは思ったんだけど・・やっぱりお姫様だね。・・・でも、覚えてないなんて残念だよね・・・』とニコッと微笑む蓮
それは一体どう言う意味・・?
蓮くん・・・・?
『あの・・?蓮くん・・・?それはどう言う意味??』と不思議がる優奈
そこへ
ピンポーンと部屋のチャイムがなる
『あっ、ごめん。・・・えっと、その格好だとダメだから、これ着て』と服を渡される
『ありがとう。』と受け取る優奈
『着替えたらリビングにきて』と微笑み部屋から出て行く蓮
『う・・ん。』と返事をして
服を着替える
着た服はダボダボのトレーナー
男物だからか
ワンピースみたいになる
部屋にあった鏡を見てみると
なんか可愛らしい
その服を着てリビングへ行く優奈
………
蓮は玄関を開け
『貴之(たかゆき)、早かったなぁ〜』と笑いながら話す
『お前が早く来いっていったんだろ・・・』とため息をつく貴之
『でも、1時間はかかるところ40分で来るなんて』と笑う蓮
『で・・。お前がいってた子って・・・。』
『まぁ、焦らなくても』
『だってお前珍しいだろ・・・。女の子連れ込むなんて』
『そうだねぇ・・・。なんかほっとけなくて・・・それに男も連れ込まねぇよ。勘違いされるだろ』と蓮
『まぁ、そうだなぁ。てか・・へ〜。・・・お前がね。久々に恋愛するなんて・・・ファン達が泣くな。』と笑う貴之
『だよな。恋愛はもうしないと思ってたんだけど・・・』と頭をかきながら話す蓮
『もしかして、照れてるの?蓮ちゃん??』とニコニコで話す貴之
『そんなわけないだろ///絶対彼女の前でその話すんなよ!』と念押す蓮
『はい。は〜い。わかりやした』と笑う貴之
リビングの扉を開ける
『相変わらず・・・何にもない部屋だなぁ〜。』と辺りを見渡す貴之
キッチンの方から
何やらガチャガチャ音がする………
『優奈・・・?』と蓮がキッチンの方を覗きに行く
『あっ・・ごめん。珈琲を淹れようと思ったんだけど・・・使い方がわからなくて・・・』ともじもじしながら蓮を見る優奈
『ゆうな・・・。もしかして淹れてくれようとしたの??』とびっくりする蓮