yumemonogatari

いろんな恋愛のお話です☆短編から長編まであります^ - ^

クリスマスは彼と・・・15

『やっぱり気づいてなかったんだね。』と微笑む桂木さん

 

『あの・・。』と困る優奈

 

『本当可愛い方ですね。あなたと蓮くんがここにきてから。会場の空気が変わったんですよ。』と笑う桂木さん

 

『私・・。やっぱり・・・。変なことしましたか??』と泣きそうになる優奈

 

『あっ・・。ごめんなさい。そう意味じゃなくて。』

 

と話していると

ピアノの音がいきなり鳴り出す………

 

『あっ!!』とパッとピアノの方を振り向く優奈

 

振り向き

ピアノに座っている蓮をじっとそのまま見つめる………

 

見つめていると

 

さっきまで話していた桂木さんが隣に来て

『本当魅力的な方ですね。だから蓮さんがハラハラしてるんですね』と微笑む

 

『えっ??』とハテナになる優奈

 

『ふふふ。だから。あなたから離れないんですよ。』と微笑む桂木さん

 

『あっ・・。』と顔が赤くなる優奈

 

『蓮さんをお願いしますね。・・僕は彼がデビューする前からずっとファンなので。どうしても幸せになって欲しいんです』と真剣に話す桂木さん

 

『あっ・・はい!絶対幸せにします!!』と張り切って応える優奈

 

それを見て

爆笑する桂木さん

 

『優奈さんを1人にすると蓮さんに怒られてしまうので。一緒に蓮さんのピアノ聴きに行きましょう。』と優しく微笑み桂木さん

 

『はい。ぜひ。』と満面な笑みで応える優奈

 

そして、

2人で蓮の弾いてるピアノに近づく……

 


実は優奈は蓮のピアノを聴くのは今日で2回目

 

始めて会ったときのことを思い出す優奈

 

あまり記憶はないけど

なんかそれが嬉しくて

 

蓮をじっと見つめる優奈………

 

隣では

桂木さんが優奈と蓮を微笑んで見守っている

 

曲が終わり

 

蓮がまた優奈のところに戻ってくる………

 

すると

蓮がいきなり優奈を抱きしめる

 

『れ・・ん?!』とびっくりする優奈

 

『ごめん。優奈。やっぱりこの役違う人に頼めばよかった・・・。』とボソッと呟く蓮

 

その言葉を聞いて


急に胸が締め付けられ悲しくなる優奈


凄く泣きそうになり


思わず
蓮が抱きしめていた手を押しのけ


そのまま会場から飛び出した………

 

会場から少し離れ

 

やだ・・どうしたんだろう?

私・・涙が止まらない・・・

 

『ハハハッ。私・・・。何やってるの??・・やだ』と涙が止まらず歩道の端で座り込む優奈