クリスマスは彼と・・・17
『彼女って言いたいところだけど・・。まだかなぁ』とニコニコで応える
『へ~。今から落とすとこなんだ。・・えっと君!!絶対、奏太(そうた)には気をつけろよ!』と優奈を見て笑って忠告するオーナー
『あっ・・。はい!わかりました・・』と慌てる優奈
『おい。そんなこと言うと警戒するだろ!本当お前は』と睨む男の人
『わるい。わるい。じゃあ、奥へどうぞ~』と笑って応えるオーナー
案内された席に座る2人
『あの・・・。すみません。』
『いいよ。ちょうど飽き飽きしてたところだから』と微笑む奏太
『パーティーのことですか??』とハテナになる
『うん。今日は特に参加したくなかった・・・。けど、君を見たから。』
『えっ・・・??』とびっくりする優奈
『君を見て。この子だって思ったんだ』
『あの・・。言っている意味が・・・。』
クスッと笑う奏太
『えっ??』
『いや。なんでもないよ。あっ!そういえば、まだ名前聞いてないよね?』
『あっ!すみません。・・・私・・私の名前は優奈です!』と慌てる優奈
『僕の名前は、奏太です。・・今更だけど』と笑う
『奏太さんはなんであそこにいたんですか??』
『あっ・・えっと・・。それは・・。まだ秘密かなぁ』と笑う奏太
『そうなんですか・・・。』と落ち込む優奈
『あの。優奈ちゃん。・・どうして泣いてたの??』
その言葉にドキッとする優奈
『優奈ちゃん??』と優奈の顔を除く奏太
『あ・・えっと・・』とにごす優奈
『そっかぁ~。あんまり言いたくないよね。ならいいやぁ。』とニコッと微笑む奏太
『いいんですか??』と奏太の顔を見る優奈
『だって言いたくないんでしょ??・・誰だってそんな時はあるよ』とグラスを見ながら話す奏太
『そうですか・・。ありがとう』とボソッと呟く優奈
『本当素直で可愛い人だね。』と微笑む奏太
『えっ?そんな事ないです。奏太さん。・・あの・・・なんで助けてくれたんですか??』とじっと奏太を見つめる優奈
『・・あぁ・・・。なんとなくねぇ。ハハハッ』と変な笑い方をする奏太
『??』
『涙も止まったし。だいぶ落ち着いよね??・・そろそろ戻ろっかぁ。』と微笑む奏太
そうだった・・・
パーティー・・・
『そんな変な顔しないで。僕が側にいるから。』と微笑む奏太
その笑顔を見て
ホッとする優奈
奏太を見て
頷き
会場へ戻ることに………