卒業8
着いたところは職員室
『夢・・。ちょっと、待ってて。先生と話してくるから。すぐ、終わるから』と微笑む涼也
『うん・・・。』と小さく頷く夢
そのまま
『失礼します。』と職員室に入っていく涼也
職員室の扉が閉まり
は〜とため息をつき
職員室の近くにあるベンチに座る……
…………
『ゆ・・ゆめ。夢そろそろ帰ろう』と優しく声を掛ける涼也
『えっ・・。あっ・・私・・・』と目を開ける
『夢・・。大丈夫か??』と顔を覗き込む涼也
『わたし・・。』
(あっ・・そっか〜。昨日緊張して寝れなかったから)
『大丈夫かぁ??ぼっ〜として』と夢のおでこに涼也のおでこをくっつける
その行動に
ドキッとする夢………
『あっ・・///・・涼也・・大丈夫だから///』と慌てる
『でも・・。夢。最近なんか変だから・・・』とため息をつく
涼也の顔をじっと見つめる夢……
(そうだ・・・。もうすぐ・・涼也とお別れ・・なんだ・。)と少し悲しくなる夢
『ゆめ??』と声を掛けられる
(ヤバイ・・。なんでこんな時に・・・。泣かないって決めたのに)
『夢・・。やっぱりなんかあったのか??』と淡々と応える涼也
『えっ・・』と涼也を見つめる
けど………
やっぱり本当のことは言えない………
そんな重たいこと言えないよ………
じっと、
黙って涼也を見つけるけど………
本音は言えない……
『ううん。大丈夫だよ』と満面な笑みで応える夢
『そっかぁ〜・・・。ならよかった』と笑顔で応える涼也
その顔を見てほっとする夢………
よかった
やっぱりこのままでいこう…………
『夢。ほらっいこう。久々だからご飯も一緒に食べよう』と微笑む涼也
『うん・・。楽しみ〜』と気持ちを切り替え
笑顔で応える夢
『じゃあ、行こう!』と手を繋ぎ歩き出す………