夢物語106 2.5.1
次の日は、嵐山の映画村へ………
日本の時代劇と韓国の時代劇は全然違う
抜刀術は一緒だけど
ミンは凄く興味深くいろんなところを見ている
『せっかくだから、何かの役をやろう』とミンが誘ってくる
『僕が選ぶよ』とニコニコできっかの服を選び出した
韓国語でいろいろ呟きながら衣装を選ぶ
真剣すぎて見ていて面白くなるきっか
やっと選び
お姫様みたいな服を持ってくるミン
イメージは、あんみつ姫な感じに仕上げてもらう
『どう??』とカーテンの中を覗くミン
ミンの方を振り向き
『これ似合うかなぁ?』と袖を広げて聞くきっか
ミンが自分で分かってて選んだ服だけど
可愛すぎて言葉を失う………
口を開けて唖然としているミンを見て
『えっ?!やっぱり変かなぁ?』と心配になるきっか
『いや、似合いすぎて・・・。かわいい』とテンションが上がるミン
『なら、よかった』とホッとして笑いながら応える
その笑っている姿を見て
もっときっかに魅了してしまうミン
『ミンも着替えようよ。』と服を引っ張るきっか
『はいはい。わかったよ。そんなに急がなくても』と微笑むミン
今度は、きっかが服を選ぶ………
持ってきた服を何も言わず着せられるミン
『できた~。』と目をキラキラさせているきっか
まさしくそれは、自分がやったことのある殿様
『きっか~、これはちょっと』と変な顔をするミン
『ミン。お願い!!』と目を瞑り手を合わせる
そして、
『一回だけでいいの。これで一緒に歩きたい。』と目をウルウルしながらお願するきっか
『はぁ~。わかったよ・・・。ホントにその役大好きなんだね』と一言
『うん。かっこいいもん。あのセリフも言って今日だけ』とニッコリ笑う
『仕方ない。今日は、特別だよ・・・。』とニコッと笑うミン
準備ができたので映画村を歩く2人
いろんなところを歩いているとドラマ撮影をする企画がたまたまやっていた
参加するつもりはまったくなかったのだけど
スタッフさんに捕まりぜひ参加してくださいと頼まれ、断れきれずなぜかやる事に………