yumemonogatari

いろんな恋愛のお話です☆短編から長編まであります^ - ^

月物語.3(完)

その光景を見て

 

医務室で

びっくりするさあや

 

『あれ、、?もしかして、2人とも知り合いだったの??』と2人の顔を見て聞くさあや

 

 

『あっ、、ごめん、、、』と少し冷静になる美桜

 

さあやに蘇った記憶の話をする

 

信じてもらえないと思ったけど、、

 

 

昔起こった記憶を全部伝える美桜

 

 

すると

 

『そんな、、ことがあったの、、、』といきなり号泣するさあや

 

それを見たカミルは

『このこ面白い子だね』と微笑んで美桜に話し掛ける

 

『さあやがこの展示会に誘ってくれなかったら、、きっと、、、記憶が蘇って来なかったの、、、』とカミルを見つめて話す美桜

 

『そうなんだね。さあやちゃんのおかげなんだね。本当に連れてきてくれてありがとう。』と微笑んでお礼を言うカミル

 

『いえ、、そんなことはいいんです。2人が会えたのは必然ですね、、きっと』とタオルで涙を拭きながら応えるさあや

 

すると

カミルは美桜を見つめニコッと微笑む

 

美桜もカミルを見つめ

『カミル、、、今の名前、、、なんて言うの、、??』と恐る恐る聞く美桜

 

『あっ、、そうだった自己紹介まだだったね、、、僕の名前は、、

馨(かおる)、、川上馨だよ』と微笑んで応える馨

 

そう言うと

愛おしそうにじっと美桜を見つめる馨

 

『わ、、わたしは更科美桜(さらしのみお)です、、、』と急に恥ずかしくなる美桜

 

『やっと、、逢えたね、、、』と微笑む馨

 

その2人のやり取りを見たさあやは

 

『あっ、、美桜、喉乾いたよね、、、私飲み物買ってくるよ』と急いで医務室から出て行くさあや

 

『えっ!、、さあや??』と止めるが

 

さっと外に出て行って美桜の言葉は聞こえていない、、、

 

そんな美桜を見て

クスクス笑う馨

 

『もうっ!そこ笑うところじゃないよ』とほっぺを膨らまして怒る美桜

 

すると

馨は美桜の手を引っ張り

 

抱き寄せる、、、

 

顔が真っ赤になる美桜

 

『やっぱり、、昔と全然変わってない、、、、』と見つめて話す馨

 

『そんなことないもん。、、昔より今のが可愛いもん!!』とまたほっぺを膨らまして応える美桜

 

『そうかもしれないですね。姫、、僕の1番大切なエミール姫、、、』と微笑む馨

 

そんな馨の言葉を聞き

 

涙が急に出てくる美桜

 

『ひめ、、、。待たせてしまって本当にごめんなさい。』と真剣に見つめる馨

 

『何言ってるの、、、忘れてたのは私なのに、、、』と泣きながら話す美桜

 

『わかってますよ、、』と抱きしめながら微笑む馨

 

『私なんて、、あのショーケースを見るまで気づかなかったんだから、、、』と応える美桜

 

そんな美桜をずっと優しく抱き締める馨

 

『覚えていたんですか??、、月のかけらのこと、、、』と美桜の顔を見つめ聞き返す馨

 

『なぜか、、あれに惹かれて、、、』と美桜も馨を見つめて応える

 

『凄く嬉しいですよ、、。僕が最後に贈った、、ネックレス、、、』と微笑む馨

 

『ありがとう、、あの時、、、何も言えなかったから、、、大好きだってことも言う間がなくて』と泣きながら応える美桜

 

『僕だって一緒ですよ。姫に何もしてあげれなかったから、、、』と愛おしく見つめる馨

 

そして、

『姫、美桜、、。』と声を掛ける馨

 

『う、ん??何??』と馨の顔を見つめる美桜

 

すると

そっと顔を近づけ

 

キスをする馨、、、

 

『大好きです。美桜、、やっと見つけた、、、僕の人、、』と微笑む馨

 

そして、

またキスをする、、、

 

2人の遠く離れた記憶が今蘇る、、、

 

 

月は

 

ずっと変わらず

 

2人を見続けていた

 

何も語られることもなく

 

何度も何度も2人が出会えるまで

 

繰り返し

 

2人を見守っていた、、、

 

 

そして、

 

やっと2人が出会える時間を

 

与えてくれた

 

月、、、

 

 

とっても神秘的で魅力的な力を持つ月

 

 

この月がなかったら

 

2人はもう始まらなかったかもしれない、、、

 

………

 

それから半年後、、、

 

『ほらっ!これ』とあったかい缶コーヒーを美桜の顔に当てる馨

 

『ちょっと!!熱いよ』とほっぺを膨らまして怒る美桜

 

『美桜はいつも怒りっぽいなぁ〜』と微笑む馨

 

『今大事なところなんだから、、ちゃんと見てないと』と注意する美桜

 

そんな美桜を見て

抱き締める馨

 

『ちょっと、、、誰かに見られるよ』と照れる美桜

 

『大丈夫、、真っ暗で誰も見れないから』と微笑む馨

 

『それはそうだけど、、、』と恥ずかしくなる美桜

 

そんな美桜を抱きしめて

ほっぺにキスをする馨

 

『かおる〜!』と馨を見て声を掛ける

 

『あっ!!美桜見たっ!!今流れ星流れたよ』とはしゃぐ馨

 

『えっ!?どこ??』と空を見つめる美桜

 

『え〜。ほらっ馨が話し掛けるから、、』と空を眺めている美桜

 

『大丈夫、、。また、すぐに見えるから』と笑って応える馨

 

『もうっ!馨だけずるい』と馨を見つめる美桜

 

その瞬間

優しくキスをされる

 

びっくりして照れる美桜、、、

 

『やっぱり可愛い。、、、大好きだよ』とニコッと微笑む馨

 

『あと、これ、、、』と美桜の首にネックレスを着ける馨

 

『これって、、』とネックレスを見つめる美桜

 

『さっきそこで買ったの、、僕たちを出会わせてくれたから』と微笑む馨

 

それは

月のかけらにそっくりなネックレス、、、

 

 

『これからは、絶対幸せにするからね、美桜』と真剣に話す馨

 

『う、、ん。、、私も絶対一緒にいるね』と

 

また約束をする、、、

 

今度は絶対離れないからね、、、❤︎

 

(お、し、ま、い❤︎)

 

 

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