yumemonogatari

いろんな恋愛のお話です☆短編から長編まであります^ - ^

卒業10

卒業式当日………

 

『夢〜!!こんなとこにいたの探したぞ〜』と微笑む美夜

 

『美夜・・。卒業式になっちゃったね』と泣きそうに話す夢

 

『ゆめ・・。やだ・・私まで泣きそうになるよ』とじっと見つめる美夜

 

『う・・ん。卒業なんだね・・。さびしい』と美夜に引っ付きながら声を殺して泣く夢

 

 

『ゆめ・・。』と頭を撫でる

 

『ほらっ体育館の中入ろう』と微笑む美夜

 

小さく頷き

中に入る2人

 

………

 

私たちの学校の卒業式は他の学校とは変わっている

 

式が終わると

そこから学生主体の卒業式が始まるのだ

 

卒業式………

 

言葉を聞くだけで涙がでそうになる夢

 

思い出がありすぎて本当に語りきれない

 

 

卒業式が終わりメインの

卒業の会が始まる………

 

色んな3年の思い出を振り返り

 

部活の話も

語られ

 

みんなそれぞれ歓喜あまって号泣していく………

 

夢も感動して静かに泣いていた……

 

卒業委員会も

本当は参加しない予定だったけど

 

涼也のおかげで

後輩たちに読み上げるありがとうの言葉だけは書かせてもらえた

 

夢の文章が読まれた時

部活の後輩たちがそれを聞いて

号泣している姿を見て本当に感動して

余計に涙が止まらなくなった………

 

そして、

卒業の会の最終へ

 

いつもならこのまま終わるはずなのに

 

 

卒業の会にないことが始まった……

 

企画の構成を全部涼也から聞かせてもらったから知らないはずはなかったんだけど

 

なぜか

その企画だけはしらなかった………

 

突然

先生からの話が始まって

 

周りがざわざわしだした………

 

『ここで卒業委員会の代表、岡宮涼也くんから一言挨拶をお願いしたいと思います』と話しだすと

 

涼也が舞台に現れ

 

真ん中の式台のところで

 

突如話しだしたのだ………

 

『みなさん。卒業の会楽しんでもらえたでしょうか??』

 

その問いかけに

全校生徒が拍手をしたり

 

声をあげたり

口笛を吹いたり

 

会場が盛大な盛り上がりを見せた

 

 

涼也の姿を見て

もっと号泣する夢………

 

やだ……

やっぱり離れたくないよ………

 

これが終わったらもう本当に離れてしまう………

 

会場は

涼也のしゃべりでもっと盛り上がっていく

 

周りがざわざわしてるのに

ぼ〜っとしてくる夢

 

美夜が夢の異変に気づき

近づき背中をポンポンと叩き

 

美夜の顔を見て

抱きつき夢

 

『大丈夫だから。ねぇ。夢。』と優しい声を掛けてくれあやす美夜

 

すると涼也が

『みなさま。突然なんですが

私用でこの場を使わせていただいてもよろしいでしょうか??』とみんなに頭を下げだす

 

周りからは

『いいよ〜!!なぁ〜に??』とまとまった声がかえってきた

 

『すみません。・・では使わせていただきます。・・3年7組高橋夢さん!!』とマイクで夢の名前を呼ばれ

 

スポットライトで夢を照らし出した……

 

夢は号泣しているので

何が起こってるかわかっていない………

 

すると美夜が

『ほらっ!涼也が呼んでるよ。夢頑張って』と声を掛けられ涼也のいる方に向かされた………

 

びっくりしながら

涼也のいる舞台を見る

 

すると

涼也が舞台から降りてきて

 

夢に近づいてきた………

 

 

そして、

夢の前に立つ涼也

 

『りょう・・や。』とびっくりしながら声を掛けると

 

涼也はニコッと微笑み

 

『夢。寂しい思いをさせてごめんな。』と話しだした

 

えっ??

とびっくりする夢

 

私何も伝えてないのに………

 

『ごめん夢。・・こんな形でしか言えなくて。・・・高橋夢さん。僕と結婚してください』といきなり話しだす

 

周りがシーンとなり

夢の返事を待っている………

 

涼也も夢を見つめる

 

美夜が背中を押し

はっとして

『は・・はい。お願いします』と応える夢

 

すると

会場がお〜!!

キャー!!と黄色い歓声が飛び交い

 

そして、

涼也が抱きしめる……

 

その後

みんなに応援されながら手を繋いで会場の出口を向かう2人

 

夢は恥ずかしくて

恥ずかしくて

 

頭をペコペコされながら

その場を歩いて行く………

 

会場からでた後は

 

急に腰が抜けて

立てなくなり

 

結局涼也に

お姫様抱っこされ

 

そのまま

部室に連れていかれた………

 

そして………

 

 

夢はご機嫌斜め中……

 

『夢・・。ごめん。やっぱり怒ってる??』と声を掛けてくる涼也

 

『怒るも何も・・。』とため息をつく夢

 

『だめだった??』と夢の顔を覗き込む

 

涼也と目が合い顔が赤くなる夢

 

『夢・・。大好きだよ』と微笑む涼也

 

『私の方が涼也のこと大好きだから』と泣く夢

 

『もう。泣き虫なんだから・・内緒で計画するの大変だったんだからな。』と恥ずかしそうに応える涼也

 

『えっ・・??じゃあ、連絡ずっとくれなかったのって』と涼也を見つめる夢

 

『そうだよ・・・。悪いなぁってずっと思ってたんだから。・・僕だってやっぱり遠恋は辛いよ』と寂しそうに笑う涼也

 

『一緒だったんだね・・。よかった。』とホッとする夢

 

『夢がもっと好きすき言ってくれたらこんなことしなくてよかったのに』と笑って話す涼也

 

『だって・・・。涼也の重荷はいやなの・・』と悪そうに応える夢

 

『そうだよね。夢はいつもそうだから・・。いつまでも一緒にいような』と頭を撫でながら笑う涼也

 

『うん///』と満面な笑みで応える夢

 

この後

 

後輩たちからの激励会が凄かったことはいうまでもない………w

 

 

(お・し・ま・い☆)