夢物語246 5.14.2
車に乗る時も乗っている時もずっと手を繋いでいるきっかとミン
『きっかは本当に素直だよね。』とミンがきっかを見て微笑む
ミンをじっと見つめ
『前の彼の時に・・・。素直には素直が帰ってくると学んだから』とニコッと笑って応えるきっか
『前の彼?』と不思議に思うミン
『前の彼はバンドでずっと一緒にやってるから、結構気を使ってたの。それがきっかけで離れることになったから・・・』と少し寂しそうに応えるきっか
『もう、あんなふうになりたくないの』とミンを見つめて応えるきっか
『そんなに好きだったの?』と真剣に聞くミン
『大好きだったよ。・・・ずっと忘れられなくて。・・凄く辛かったの。』と窓から外を見るきっか
きっかの落ち込んでいる姿を見て
『今も?』と不安になりながら恐る恐る聞くミン
ミンの方を振り向き顔をじっと見て
『ううん。今はもうミンの事が好きすぎて。それが幸せなの。ただ、前哀しい思いをしたからあんなふうにまたなるんじゃないかってたまに怖いの』とミンをじっと見つめて応えるきっか
『そんなふうにずっと思ってたの?』と心配そうに聞くミン
『うん。・・・信じているけど、裏切られるのが怖いの』と寂しそうに言うきっか