クリスマスは彼と・・・8
蓮のその行動を見た貴之は
はぁ〜とため息をつき
『蓮。俺から説明するよ。』とさっきまでとは違い真剣な顔になる貴之
『あぁ・・・ごめん。』と優奈を見つめる蓮
えっ・・
何々・・・
そんな嫌な予感しかないんだけど………
『実は・・・。』
『あの・・・私は無理です』とすぐ断る優奈
その行動を見て
『本当面白いし。可愛い子だね。・・・蓮が気にいるのもしかたないかなぁ。けど、頼みたいことは蓮とパーティーに行って欲しいんだ』
『パーティー・・・?』と蓮を見る
彼は何も言わずに頷く
『あっ・・・でも・・私初めてあったばっかりなので・・・。』と困る優奈
『そこを気にしてるのかぁ〜。・・・けど、大丈夫』とニコニコな貴之
『あの・・・?何が大丈夫なんです??』
『大丈夫だから。それに君が行ってくれないと蓮が厄介なことに巻き込まれるから。・・・それでも無理かなぁ??』
厄介なこと・・?
う・・ん?
とまた蓮の顔を見る
『そうですか。わかりました。行きます・・・。』とはっきりと応える優奈
『優奈・・。大丈夫か??』と心配そうに聞く蓮
さっきまでとはなんか雰囲気が違う気が・・・
そんなに嫌なんだねきっと・・・
『うん!大丈夫。それに困ってるなら手伝う』と蓮を見つめ満面の笑みで応える優奈
『ありがとう。優奈。』と蓮も微笑み抱きしめる
『あっ・・えっ・・・蓮くん・・///』と照れる優奈
『へ〜。蓮いい感じじゃん』と小さい声で呟く貴之
『うん?どうした??』
『いやなんも。じゃあ、準備するかぁ〜。服はそれでいいから、髪型だよな。じゃあ、行くかなぁ〜』と席を立ち微笑む貴之
貴之が席を立ったので
反射的に立つ優奈
『ゆうな・・。本当にいいのか?』と優奈を下から見て応える蓮
『うん。・・・それに私、蓮くんの彼女になったんでしょ??』と微笑む優奈
『えっ!?それどういうこと??』とびっくりする貴之
蓮も席を立ち
『お前は知らなくていいんだよ!今の忘れろっ!!』
『え〜。蓮ちゃんひどい内緒なの??』と目をキラキラさせて聞く貴之
それを見て
可哀想に思った優奈は
『私たち付き合ってるんですっ!』と真剣に応える
『あっ!優奈。もういいんだよ。こいつはほっとけば』とばつが悪そうに応える蓮
ちょうどその時
電話の着信音が寝室から聞こえてくる………