クリスマスは彼と・・・10
『蓮くん!あの・・・蓮くん!!』と必死に声を掛ける優奈
『あっ・・わりぃ。ごめんな・・・。付き合わせて』
『ううん。大丈夫。私のことは気にしなくていいから。・・・けど、私で大丈夫なのかなぁ・・・?』と不安そうに蓮を見つめる優奈
その顔を見てなぜかホッとしてしまう蓮
『あぁ。大丈夫。優奈なら。』と微笑む蓮
その顔を見てドキッとする優奈
目をそらし
『困ってるみたいだからいいの。』
『本当ありがとな。助かるよ』と微笑む
なんで
反則だよ・・その笑顔・・・
本当に好きになっちゃいそう・・・
彼女にってのもきっと
このパーティーがあるからだよね・・・
と少し寂しくなる優奈
『優奈・・・??』とハテナになる蓮
『ううん。何にもないよ。』と笑顔で応える優奈
『ほらっ!2人とも仲いいのはわかったけど・・・。早く車乗って』と微笑む貴之
『あっ・・・。すみません』と謝る優奈
『お前、本当今日は偉そうだな』と貴之をみてため息をつく蓮
『そうかなぁ〜。仲良く2人で後ろ乗ってね』と貴之
『あのなぁ〜。よけいだよ・・・。』と言いつつ
後部座席に座る優奈と蓮
『蓮くん・・。さっきのパーティーなんだけど・・・。』と小さい声で蓮に言う優奈
『うん?どうした??』と不思議な顔をする蓮
『どういうパーティーなの・・・?』
『ごめん。そうだよな。桂木聡(かつらぎさとし)って知ってる??』
『あぁ、知ってる!!自動車会社の社長だよね』
『あぁ、あそこの社長になぜか気に入られて・・・。それで社長が自分の娘に合わせたいみたいなんだ』と困った顔で応える蓮
『えっ!!そんなことあるの??』と声が大きくなってしまって慌てて口を抑える優奈
クスッと微笑み
『だろ〜。僕も困ってて・・・。恋愛ってそういう風にするもんじゃないだろ?』と優奈を見つめる
『う・・ん。でも、蓮くんならわかる気がする・・・。』と蓮を見つめる
『えっ??なんで?』とびっくりする蓮
『だって・・カッコイイから・・・。』とさらに声が小さくなる優奈
私さっきから何言ってるんだろう
なんかよくわからない・・・
昨日初めて会った人なのに・・・
こんなに話しちゃうなんて
『優奈。』とニコッと微笑む蓮
『本当にありがとう。やっぱり優奈がいい。絶対本当に惚れさせるから』と微笑む蓮
その笑顔を見た瞬間
ドキドキっと音がした………
ヤバイ・・・
私変だよ・・これって一目惚れってこと??
優奈が考えていると
目的地の場所に到着する………