夢物語114 3.1.3
そこへ
きっかの肩をトントンと叩き微笑んでいる女の人が立っていた……
きっかは『アンニョンハシムニカ』と挨拶をする
すると『こんにちは』と片言の日本語で笑って返事が返ってきた
ミンがその女の人に気づき近寄る
(韓国語で)
『お母さん。お久しぶりです、この間はありがとうございました。この子がこの間言っていた女の子です。』ときっかを紹介する
きっかの行動を見ていたミンのお母さんは『可愛い子だね。それに凄く優しそう。』とニコニコしながらミンに話す
『優しくて、ほんとほっとけないんだ』と愛おしむミン
『あんたが惚れたんだね。彼女に迷惑かけてないの?』とミンに心配そうに聞く
『たぶん大丈夫かと・・・。』とタジタジな様子
『あんたは有名人なんだから、気をつけないと、彼女が傷つくよ』と忠告するお母さん
『わかってるよ。絶対守るから大丈夫』と真剣に応えるミン
その必死な姿を見て
『まぁ、がんばりなさい』と笑顔で応援するお母さん
そして、ミンがきっかを呼び
『ゴメンゴメン。僕のお母さんです。』と改めて自己紹介をする
『アンニョンハシムニカ きっか』と緊張して話すきっか
ミンのお母さんは日本語が少しわかるみたいで『そんなにきんちょうしないで、うちのミンがしつこくしてごめんよ』と笑顔できっかに応える
『そんなことないです。私こそいつも助けてもらってばっかりで』と焦るきっか
ミンに『やっぱり可愛い子。あんたが惚れるはずだね。気に入ったよ』とお母さん
『母さんあんまりいろいろきっかに教えないでよ』と忠告するミン
『さぁ~さぁ~、長旅で疲れただろ。寒い中よくきたね。入って入って』と気さくなお母さん
きっかは『ありがとうございます』とお母さんに連れられ部屋に入って行く
お母さんに連れられて『ここでまってて』と一つの部屋に連れていかれる
入ろうとするとミンが扉の前にさっと立ちはだかる
『どうしたの?』と不思議になり聞くと
『いや~ちょっとまってて』と部屋に入るミン
不思議になるきっか