yumemonogatari

いろんな恋愛のお話です☆短編から長編まであります^ - ^

クリスマスは彼と・・・8

蓮のその行動を見た貴之は

はぁ〜とため息をつき

 

『蓮。俺から説明するよ。』とさっきまでとは違い真剣な顔になる貴之

 

『あぁ・・・ごめん。』と優奈を見つめる蓮

 

えっ・・

何々・・・

 

そんな嫌な予感しかないんだけど………

 

『実は・・・。』

 

『あの・・・私は無理です』とすぐ断る優奈

 

その行動を見て

『本当面白いし。可愛い子だね。・・・蓮が気にいるのもしかたないかなぁ。けど、頼みたいことは蓮とパーティーに行って欲しいんだ』

 

『パーティー・・・?』と蓮を見る

 

彼は何も言わずに頷く

『あっ・・・でも・・私初めてあったばっかりなので・・・。』と困る優奈

 

『そこを気にしてるのかぁ〜。・・・けど、大丈夫』とニコニコな貴之

 

『あの・・・?何が大丈夫なんです??』

 

『大丈夫だから。それに君が行ってくれないと蓮が厄介なことに巻き込まれるから。・・・それでも無理かなぁ??』

 

厄介なこと・・?

う・・ん?

 

とまた蓮の顔を見る

 

『そうですか。わかりました。行きます・・・。』とはっきりと応える優奈

 

『優奈・・。大丈夫か??』と心配そうに聞く蓮

 

さっきまでとはなんか雰囲気が違う気が・・・

そんなに嫌なんだねきっと・・・

 

『うん!大丈夫。それに困ってるなら手伝う』と蓮を見つめ満面の笑みで応える優奈

 

『ありがとう。優奈。』と蓮も微笑み抱きしめる

 

『あっ・・えっ・・・蓮くん・・///』と照れる優奈

 

『へ〜。蓮いい感じじゃん』と小さい声で呟く貴之

 

『うん?どうした??』

 

『いやなんも。じゃあ、準備するかぁ〜。服はそれでいいから、髪型だよな。じゃあ、行くかなぁ〜』と席を立ち微笑む貴之

 

貴之が席を立ったので

反射的に立つ優奈

 

『ゆうな・・。本当にいいのか?』と優奈を下から見て応える蓮

 

『うん。・・・それに私、蓮くんの彼女になったんでしょ??』と微笑む優奈

 

『えっ!?それどういうこと??』とびっくりする貴之

 

蓮も席を立ち

『お前は知らなくていいんだよ!今の忘れろっ!!』

 

『え〜。蓮ちゃんひどい内緒なの??』と目をキラキラさせて聞く貴之

 

それを見て

可哀想に思った優奈は

『私たち付き合ってるんですっ!』と真剣に応える

 

『あっ!優奈。もういいんだよ。こいつはほっとけば』とばつが悪そうに応える蓮

 

ちょうどその時

電話の着信音が寝室から聞こえてくる………

 

 

クリスマスは彼と・・・7

『優奈ちゃん・・・あの蓮のことなんだけど』と小さい声で話しかけてくる貴之

 

『あっ・・はい・・・。なんでしょう?』と優奈も小さい声で話す

 

『蓮ちゃん・・。軽い男じゃないからね』と微笑む

 

『えっ?!』

 

『あぁいう顔してるからよく勘違いされるけど・・。本当に真面目なやつだから。口悪いけどかなり優しいから。・・・俺がいうのもなんだけど、あいつのこと真剣に考えてあげて』と微笑む貴之

 

『あっ・・はい。わかりました。』と頷く

 

本当に真面目な人なんだ………

さっき悪いこと言っちゃったなぁ………

 

でも、私に対して意地悪ばっかりしてくるし

たまに優しいのがドキッとするけど……

 

えっ……待って私今ドキッとするって思ったよね………

 

でも、会ったばっかりだし

 

付き合うことにもなったけど………

 

とまたグルグル考える

 

『ほらっ・・。優奈っ!また・・・貴之お前なんかいったのか??』と蓮は優奈の横に座り話す

 

『いや。なんにも。・・・あえていうなら・・挨拶?しただけだよね。優奈ちゃん』とニコニコで応える貴之

 

『ほんとに??』と優奈の顔を見つめる蓮

 

『う・・ん。ほんとです!』と頷きながら応える優奈

 

『そっかぁ~。ならいいけど・・。なんかあったら言ってね優奈』と微笑む蓮

 

『あの~。俺いるんですけど・・・。イチャイチャするならまた出直すよ』と貴之

 

『あっ・・違います!ごめんなさい』と謝る優奈

 

『えっ・・・。優奈ちゃんに言ったわけじゃないよ』と蓮を睨む貴之

 

『まぁ、まぁ、さっそく本題の話』

 

『はい。はい。・・・まずこれプレゼント』と優奈に紙袋を渡す貴之

 

『えっ?!・・・もらっていいんですか??』とびっくりしながら紙袋をもらう

 

『あっ、それ中見て』と微笑む貴之

 

『はい。じゃあ・・・』と袋の中を見ると

 

あっ………

これ…………

 

『これって、ドレスですか・・・??』とはてなになる優奈

 

『そうだよ。』とニコニコする貴之

 

『???』

 

蓮は優奈の様子を見て左手にそっと手を置く

 

するとびっくりしながら蓮を見る優奈

『ゆうな・・。えっと・・・

実は今日は協力してもらいたくて・・・』と真剣に話す蓮

 

『協力って・・?何をです・・・』

 

『えっと・・・』と言いずらそうな優奈を見つめる蓮

クリスマスは彼と・・・6

それに

僕が着せた服………

 

そう思った時には優奈を抱きしめていた蓮

 

『あっ・・えっ・・・?蓮くん・・?』とびっくりする優奈

 

『ゆうな・・・。』と声を掛け

また、キスをしようと

顔を近づける

 

すると

『あら〜。やらしい』とニコニコしながら貴之が見ている

 

えっ??

誰と考え

 

恥ずかしくなり蓮を離そうとすると

余計に抱きしめてくる

 

その行動が恥ずかしくて顔が真っ赤になる優奈

 

『へ〜。その子が・・・さっき言ってた・・・。』とニコニコで微笑む貴之

 

『変な目で見るなよっ!』と蓮

 

『わかってるよ。・・・けど、本当可愛い子だね。』と微笑む貴之

 

えっ?!

この人も??

私が可愛い・・・って?

 

『イケメンの蓮ちゃんがねぇ・・・。』と蓮を見る

 

『だから・・何も言うなよ!』

 

『はいはい。何もいいませ〜ん。』と笑う貴之

 

『えっと・・・。蓮くん。そろそろ離して・・・///』と顔を真っ赤にする優奈

 

『あっ・・ごめん。』とパッと手を離す蓮

 

『えっと、紹介するよ。友達の貴之。幼馴染で僕のマネージャーみたいな・・・かなぁ?』

 

『かなぁ?じゃないだろ!!ちゃんとしたマネージャーだよ。・・よろしくね。優奈ちゃん』と笑顔で話す貴之

 

『あっ・・・こちらこそ。優奈です。よろしくお願いします』と頭を下げる

 

『本当可愛いねぇ。・・蓮やめて俺のとこにおいでよ』とニコニコな貴之

 

『絶対お前のとこにはいかせねぇ〜よ。ほらっ、早くソファーに触れ!!』

 

『蓮ちゃんは、本当につれないんだから!!』と笑いながらソファーに向かう貴之

 

『あの・・貴之さん・・・何飲みます?』と呼び止め恐る恐る聞く優奈

 

『えっ・・まじ・・・?・・優奈ちゃん優しい』と目をキラキラさせ近寄ってくる貴之

 

『あっ・・・そうですか??あんまりそんなこと言われたことないから///』と照れる優奈

 

『おいっ!お前のは俺が淹れるからいいんだよ!さっさと座れ!』となんか不機嫌な蓮

 

『ちぇっ!まぁ、いいけど・・・。いつものよろしく』と微笑み席に座る

 

『優奈・・・。あいつに優しくしなくていいから・・・。』とボソッと呟く蓮

 

『蓮くん??・・あっ、ごめんね。わかったよ』と微笑む優奈

 

『優奈は珈琲飲めないからココアね』と微笑む蓮

 

あれっ?

私そんな話までしたの・・??

 

どこまで話したの??

 

『ゆうな・・?どうした??』と顔を覗き込む蓮

 

『あっ・・いや・・なんでもない・・・。』と顔を赤くする優奈

 

『ほらっ、優奈。僕が持ってくから・・優奈は先座って』と微笑む

 

『うん。ありがとう』と微笑み

 

キッチンからでてソファーに座る

 

 

 

クリスマスは彼と・・・5

『うん?もしかして・・やっと思い出した??』と子犬のように嬉しそうに微笑む蓮

 

『ご・・ごめんね。今思い出したの・・・・。』と真剣に謝る優奈

 

『いいよ。昨日のこと全部なかったんじゃ。悲しいからね。それに優奈・・僕がはじめてなんだね』と微笑む蓮

 

その言葉にまた固まる優奈

『あっ・・えっと、実は・・・そうなの』と声を小さくして頷く優奈

 

『まさかとは思ったんだけど・・やっぱりお姫様だね。・・・でも、覚えてないなんて残念だよね・・・』とニコッと微笑む蓮

 

それは一体どう言う意味・・?

蓮くん・・・・?

 

『あの・・?蓮くん・・・?それはどう言う意味??』と不思議がる優奈

 

そこへ

ピンポーンと部屋のチャイムがなる

 

『あっ、ごめん。・・・えっと、その格好だとダメだから、これ着て』と服を渡される

 

『ありがとう。』と受け取る優奈

 

『着替えたらリビングにきて』と微笑み部屋から出て行く蓮

 

『う・・ん。』と返事をして

服を着替える

 

着た服はダボダボのトレーナー

男物だからか

ワンピースみたいになる

 

部屋にあった鏡を見てみると

なんか可愛らしい

 

その服を着てリビングへ行く優奈

 

 

………

 

蓮は玄関を開け

『貴之(たかゆき)、早かったなぁ〜』と笑いながら話す

 

『お前が早く来いっていったんだろ・・・』とため息をつく貴之

 

『でも、1時間はかかるところ40分で来るなんて』と笑う蓮

 

『で・・。お前がいってた子って・・・。』

 

『まぁ、焦らなくても』

 

『だってお前珍しいだろ・・・。女の子連れ込むなんて』

 

『そうだねぇ・・・。なんかほっとけなくて・・・それに男も連れ込まねぇよ。勘違いされるだろ』と蓮

 

『まぁ、そうだなぁ。てか・・へ〜。・・・お前がね。久々に恋愛するなんて・・・ファン達が泣くな。』と笑う貴之

 

『だよな。恋愛はもうしないと思ってたんだけど・・・』と頭をかきながら話す蓮

 

『もしかして、照れてるの?蓮ちゃん??』とニコニコで話す貴之

 

『そんなわけないだろ///絶対彼女の前でその話すんなよ!』と念押す蓮

 

『はい。は〜い。わかりやした』と笑う貴之

 

リビングの扉を開ける

『相変わらず・・・何にもない部屋だなぁ〜。』と辺りを見渡す貴之

 

キッチンの方から

何やらガチャガチャ音がする………

 

『優奈・・・?』と蓮がキッチンの方を覗きに行く

 

『あっ・・ごめん。珈琲を淹れようと思ったんだけど・・・使い方がわからなくて・・・』ともじもじしながら蓮を見る優奈

 

『ゆうな・・・。もしかして淹れてくれようとしたの??』とびっくりする蓮

 

 

クリスマスは彼と・・・4

彼のその眼差しはどうしても嘘をついているようには見えない

 

でも、イケメンだよ?

それに私だよ??

 

『私は愛人なんですよね??』なんて言葉を返してしまった優奈

 

『ごめん。僕・・・恋愛に興味もったことないから』と微笑む彼

 

『だ・・だって、こんなにかっこいいのに??』と彼を見つめて真剣に言う優奈

 

『優奈ありがとう。うれしいよ。かっこいいとか可愛いとかよく言われていっぱい寄ってくるけど・・・大事な人はいないかなぁ・・・。それに』

 

『それに?・・・何??』

 

『彼女としかそういうことしたくないし』と微笑む彼

 

『??』

 

『優奈だったから、昨日抱いたのに・・・』と微笑む彼

 

それを聞いてもっと顔が赤くなる優奈

『もう1度・・・言うよ。僕と付き合ってください』と微笑む彼

 

『あっ・・う・・・ん。わかった。』と顔を赤くする優奈

 

『よしっ!そうとなったら・・・昨日の優奈は覚えてないみたいだから・・・。』とまたいきなり押し倒されキスが始まる

 

甘~い甘いキス

そのキスに酔いしれる優奈

 

優奈の乱れていく姿を見て彼は何度もキスをする………

 

 

すると

 

そこに陽気な曲が流れてくる………

 

どうもそれは彼のスマホの着信音

彼はキスを辞めたくなかったみたいだけど………

 

電話が鳴り止まないので

 

キスをやめ

『絶対ベッドにいてっ!』と念押しをして

リビングで電話をしにいく

 

 

 

………

 

 

彼が出ていって

ホッとした半分

寂しい気持ちにもなる優奈

 

はぁ~とため息をついていると

チリン……と優奈のスマホの音がなり

優奈はすぐにスマホを取りメールを見る

 

すると

メールがたくさんきていた………

 

"昨日あれから大丈夫だった??"と花音のメール

 

"あんなイケメンな知り合いがいるなら紹介してよ!!今度合コンね^_^"と彩乃

 

"えっずるい・・・。私も紹介お願いします"と美咲

 

なに?

彼と私が知り合い??

 

えっ?どう言う意味??

 

なんかよくわからない………

 

すると彼が戻ってくる

 

『優奈ごめん。電話終わったよ』と微笑む彼

 

『そうなんだね・・あの・・・名前教えて』

 

するとクスッと笑い

『名前・・昨日あんなに呼んでくれたのに』と微笑む彼

 

昨日・・

昨日・・・私思い出せ・・・

 

すると

昨日のことが少し浮かんでくる・・・

『あっ・・れん』………

 

『何?優奈・・ほんと可愛いね・・・。もう一回名前呼んでよ』と優しく微笑む彼

 

『う・・ん。れん。・・・大好き』と抱きしめる優奈

 

あっ・・思い出した

 

やだ・・・

思い出し急に恥ずかしくなり真っ赤になる優奈

 

『思い出した・・・??』とニヤッと笑う彼

 

『うん・・・蓮くんだよね・・・』と彼を見上げる

 

 

クリスマスは彼と・・・3

『やっぱり。昨日のこと覚えてないの??』とニコニコして話す男の人

 

私・・この人

ピアノの人だよね・・・

 

トイレ・・そうトイレ行って・・・

その後、彼にぶつかって

 

寝たんだ・・・

そう私あの時この人の胸で寝た………


そして、
彼をもう1度見つめる優奈

 

覚えてないなんて言えないよね・・・

私なんてことしたんだろう・・・

 

それも

私・・

初めてだったのに・・・

 

『優奈??』

 

『・・・・』と青ざめる優奈

 

『優奈は昨日あんなに酔ってたから仕方ないよね。あんなに誘われたの初めてだったんだけどなぁ~』と笑う男の人

 

私が誘った・・・?

嘘??

 

だってそういうことしたことないよ?

 

確かに

彼氏はいたし

キスも手も繋いだことあるけど・・・

 

初めてを覚えてないなんて・・・

それも私から誘った・・・

 

私って何なの?

 

と頭を押さえて

いろいろグルグル考える優奈

 

凄い考えていると

不意打ちでいきなりキスをされる

 

『優奈・・・。じゃあ、覚えてないなら、もういっかいする??』と笑顔で微笑む彼

 

その言葉に顔が真っ赤になる優奈

 

その姿を見て

またクスクス笑う彼

 

『あっ・・あの・・・』とやっとの思いで彼に話し掛ける優奈

 

『うん?何・・?優奈』と微笑む彼

 

『私帰ります・・・。』

 

『へ~。優奈って酷いんだね。』

 

『えっ??』

 

『だって、やったらぽいなんて僕かわいそうだよ』とウルウルと涙目で訴える彼

 

『あっ・・・ごめんなさい。そう意味じゃないです。本当にごめんなさい』と凄く謝る優奈

 

『じゃあ、どういう意味・・なの??』とまだ訴える彼

 

『えっと・・・私とそんな関係になって嫌かなぁ・・って・・・だから、私も覚えてないしなかったことに・・・』と言うと

 

蓮が悲しそうに見つめる

 

『・・なんて・・・出来るわけないよね・・』ともう1度彼を見つめる

 

『うん。無理かも・・・。それに僕優奈に惚れたから・・・絶対無理っ!』と微笑む彼

 

えっ?!

このイケメンで可愛い彼が私を………

 

この人きっと

私を騙してるよね・・・?

 

でも、

あんな目で訴えられると・・・

さっきまでカッコイイお兄さん風でめちゃ弄んでたくせに

 

彼はどっちが本性なの??

 

『優奈・・・。じゃあ、僕と付き合おう』とサラッと言う彼

 

今なんて??

『付き合う・・・?どこまで??』と優奈

 

その回答を聞いて

爆笑する彼

 

『愛の告白なんだけどなぁ~』とにこっと微笑む彼

 

『え~っ?!』と彼を見つめ

 

もう1度

『本気なの??』と聞いてみた

 

『うん・・・。本気だよ』と今度は真剣に応える彼

 

 

クリスマスは彼と・・・2

はぁ~もう………とため息が出る優奈

 

いつも私と一緒にいる時はいじめてくる蓮

でも、

好きすぎて毎回流される


彼と出会ったのも

実はクリスマス………

 

それも彼氏がいない女メンバー達で

クリスマスは豪華にパーティーをしようって話からいつもより豪華なお店を選んだ


そこのお店で彼が演奏していたのだ………


女の子4人で行ったけど

蓮を見てみんな目がハートになっていた………


彼を見て来年こそは彼氏を作るぞ~と気合が入った


女子会は盛り上がり

知らず知らずお酒をたくさん飲み過ぎてしまった優奈


『あっ!!私トイレ行ってくるぅ~』とベロベロになりながらトイレに行き


その後

トイレから出て

みんなの場所に戻ろうとした時に


男の人とぶつかった………

気付いた時は、
フワフワしながら彼にもたれかかっていた

『あぇ・・。ご・・・ごめんなさい』とふぁっとしている優奈


『大丈夫だよ。そちらこそ大丈夫??』とニコニコ笑顔で応える男の人


『はい!・・なら、よかった・・です・・。』と安心して私は彼の腕の中で意識を手放してしまった………

 

そして、気付いた時は

 

朝………

 

ぼ~っとしながら天井を見る優奈

 

ここどこ

 

明らかにいつも目を覚ます部屋ではない

 

そして、

バッと身体を起こし

昨日の夜のことを思い出す

 

ズキッ……

やっぱり二日酔いか~と頭を押さえ考える

 

確か昨日は……

彩乃と美咲と花音と私で飲みに行って………

 

それからお酒を飲み過ぎて……

 

う~ん思い出せない

 

と頭を押さえて

寝ているベッドを見渡す

 

すると

そこには

 

シーツの絡まった上半身裸の男の人が隣に寝ていた………

 

えっ?!

 

うん・・?

 

どういうこと??

 

もしかして

 

そのもしかしてなの??

 

あのドラマや漫画でよくあるあのパターン・・?

 

ハハハッ

たぶん夢よね・・きっと

 

と顔をつねる

するとやっぱり痛い・・・

 

頬をさすりながら

現実なんだと改めて思う・・・

 

私・・

 

どうしよう・・と涙目になる優奈

 

『う~ん。ゆう・・な、どうし・・・たの??』と目をこすりながら彼が目を覚ます

 

そして、スッと起き上がり

優奈を抱きしめる

 

その行動に固まる優奈

 

えっ??何これ・・・?

どういう?

 

『ゆうな~。』と真剣に見つめる男の人

 

『あの・・。どうして・・名前・・・知って』と小さい声で聞く優奈

 

それを見てニヤッと笑う男の人